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 お役立ち情報〜メールマガジンバックナンバー <彩の地酒だより Vol.8>

彩の地酒だより Vol.8 埼玉全36酒蔵大試飲会参加 怪しくも魅惑的なお酒:どぶろく考(前編)

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 Vol.8
           埼玉全36酒蔵大試飲会に参加 : 感想等

             怪しくも魅惑的なお酒 : 「どぶろく」考

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やりましたね〜。荒川静香選手!トリノオリンピックでの唯一のメダルしかも金。

女子フィギュアスケートでは、初の金メダル。

久々に、私たちを元気づける明るいニュースです!

そして、こちら埼玉全36酒蔵大試飲会も、平日の火曜日午後3時から開催にも
かかわらず、試飲会場は大盛況でした!

地酒ブームの再来か?と思わせる大勢の方が参加されましたよ〜。

荒川静香選手の金メダル同様、本当にうれしい事です。

さて、試飲会当日で出品されたお酒はどうだったかというと・・・

各蔵とも全般的に、質の良いお酒造りとなっています。

お気に入りの地酒&リキュールを私の舌で選んでみました。詳細は下記の通り。

○豊明 純米酒 石井酒造(株)1.8L ¥2,310
 埼玉の酒にしては、コクがあり、米の旨味とふくらみを感じられる。

○琵琶のさざ浪 大辛口 麻原酒造(株)1.8L ¥2,100
 すべての酒が無ろ過生にこだわる蔵。サラッとしたのど越し、淡麗でありながら、
 深みのある旨さが感じられる。焼き鳥などが合いそう。

○おがわの自然酒生酒 晴雲酒造(株)720ml ¥1,427
 ナデシコの花酵母を使用した香りのあるお酒でも有名。
 自然酒生酒は、酸がうまく調和してフレッシュ、フルーティな味わい。

○織星 純米吟醸 丸山酒造(株)1.8L ¥2,835
 埼玉独自の酵母、神流川の伏流水を使用。全体的に酒質はやわらかい。
 出品酒は、なんと一年熟成したものでした。

○日本橋 横田酒造(株)
 ブルーベリーリキュール・ゆずリキュール・りんごリキュール 500ml ¥840
 全体的に果実味たっぷりのフルーティな味わい。すべて埼玉県産の果実を使用。

以上、5蔵選んでみましたが、他にもまだまだ美味しい酒が揃っています。
全国鑑評会でも入賞率は高いほうなので、埼玉の酒だからといって侮れないですよ。

さて、お次は、怪しくも魅惑的な酒「どぶろく」についてお話したいと思います。

「どぶろく」・・・この言葉を耳にすると、なぜかわくわくしませんか?

私たちが「どぶろく」と聞いて連想するのは、「密造」つまり法律では造ってはいけない

ものであり、なかなか飲めないもの、飲むのはちょっと危険な行為、というところでしょうか?

確かに「ちょいワルオヤジ」なんて言葉が流行るくらいですから、私たちにはちょっとだけ

悪い事をしてみたい、という願望が潜んでいるような感じがします。

と同時に、どこかで眠っている「ロマン」への探究心が頭をもたげます。

「どぶろく」には「日本酒の原形」というイメージがあるからです。

実際、私の生家でもどぶろくを造っていた時期があります。

コメ文化発酵の原点でもあり、その混沌さにそそられます。

さて、この「どぶろく」なる美酒に、私たちはたどり着くことができるのでしょうか?

その1 「どぶろく」と「にごり酒」は別もの?

最近は「にごり酒」が人気を集めています。

当店でも、うすにごり、おりがらみなどいろいろな名前のにごったお酒を取り揃えております。

どぶろくもにごったお酒。それじゃ、「にごり酒」と「どぶろく」は一緒の意味?

いや、沢山にごっているのが「どぶろく」なのかな?よくわかりませんよね。

でも、両者には明確な違いがあるのです。酒税法では「どぶろく」は日本酒(清酒)では
ありません。が、「にごり酒」は日本酒なのです。

その違いは酒税法の中の「濾したもの」の部分にあります。

日本酒を造る工程で、タンクの中で発酵が進んだもろみは、コメが完全に溶けきる前に
お酒としてできあがります。

法律上ではそれを濾さないと、日本酒とは呼べないのです。

濾すとは、布などを使用してもろみの液体と固体を分けることです。

その方法は、機械を使ったり、麻袋に小分けに詰めてから重ねて圧力をかけたり、その
麻袋を吊るして雫を集めたり、とさまざまです。

「にごり酒」として店頭に並んでいるのは、その濾したお酒。にごっている部分が多いものと
少ないものがありますが、いずれも「にごり酒」なのです。

私たちが台所で使っているざるには、目の粗いものも細かいものもありますよね。

そのどちらも使用しても良いと考えてください。

一方、「どぶろく」は濾さないお酒。

酒税法の「日本酒(清酒)」に適用されないお酒。つまり、日本酒ではないわけです。

ただし、製造してはいけないお酒ではありません。酒税法上では「その他の雑種」という
分類になります。

製造には、免許が必要ですし諸条件もあります。私たちが勝手に造れば、ちょいワル
どころか、めちゃワルになってしまいます。

ところが、これまで酒造りに携わっていなかった人、つまり免許を持っていなかった者でも
「どぶろく」を造れちゃう法律があるのです。

「どぶろく特区」という言葉を聞いたことがありませんか?

その2 「どぶろく特区」ってどんなところ?

「どぶろく」という怪しくも魅惑的なお酒は、思わぬところから世に姿を現します。

それは平成15年11月、つい最近のことです。「どぶろく特区」と呼ばれる計画が、国の
政策でスタートしました。

詳しくは「構造改革特別区域計画」において「特定農業者による濁酒の製造事業」の
認定を受けた区域のこと。

簡単に言うと、地域活性のために地元に根づいた「どぶろく」造りをやってみませんか、と
いうことなのです。

「どぶろく」が飲めることを呼び物にして、おらが村・おらが町に人を集めるというのが、そも
そもの目的です。

参加した地域の中には、すでに成功しているところもあるようです。

しかし、この計画には細かい規定が存在するのも事実です。

まず、その特区内で特例を受けるには、原料となるコメを自分で生産していなければ
ならないこと。

そして、製造した「どぶろく」を自分で営んでいる施設で提供できること。

つまり、民宿などを経営する農家で、かつ製造場所を有する場合に、認可される
特例なのです。

しかし、そのような農家には当然ですが酒造りのノウハウがありません。

昔はそうやって造ってたとか、古い記憶に頼っても、村おこし・町おこしの土地を訪れた
お客さまに楽しんで頂くことが目的であれば、何でもいいというわけにもいかないでしょう。

そこで、酒蔵から技術指導を受けている事実と、それにより「どぶろく」としての個性の
欠落を危惧する事実は実際のところ混在しています。

なにしろ、おぎゃあと生まれてからまだ間もない計画なのですから。

もうひとつ、付け加えなければならない大事なことは、国の特例にも関わらず、免許取得
の条件がそれほど特例となっていないことです。

先に挙げた農業者の条件に加え、酒造に関する規定が従来の酒蔵と違うのは、最低
製造数量基準がないことだけ。

これは「どれだけ造れとは言わないから、あとの法律はほかの酒造りの皆さんとご一緒で」と
いう話なのです。

そして、たくさんの書類が待っています。

もちろん、誰にも免許をおろすわけにもいかないのでしょうが、これではやはりおいそれと
「どぶろく」を造る事はできません。酒造り以外の苦労も多いようです。

そんなわけで、「どぶろく」はまだまだ幻のお酒といった感じです。

以上、「どぶろく」考(前編)おわり・・・

いかがでしか?次回は、「どぶろく」考(後編)をお届けします。

長文、読みづらかった点はご容赦ください。皆さんのご意見お待ちしております。

それでは、また。

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