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 お役立ち情報〜メールマガジンバックナンバー <彩の地酒だより Vol.35>

彩の地酒だより Vol.35 Enjoy「お正月」〜大吟醸飲み比べ 新規取り扱い〜八百新酒造

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 Vol.35
               Enjoy「お正月」〜大吟醸飲み比べ〜

               新規取り扱い〜八百新酒造<雁木> 

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今年も残りわずかとなり、もうすぐお正月ですね。

年の初めのお酒といえば、やはり大吟醸でしょう。

秘められた香りとボディが持つ力強さを思うとわくわくしますね。

ということで、今回は大吟醸の飲み比べを行い、様々な批評を受けました。

まとめた試飲コメントは、下記の通り。

■臥龍梅 袋吊り斗壜囲い 大吟醸生貯原酒(静岡県・三和酒造)
 原料米/兵庫県産山田錦 精米歩合/40% 日本酒度/+4 酸度/1.2
 アルコール度数/18〜19度 価格720ml/¥5,250

*フルーティで、グラマラスなボディをイメージさせる香りがとても贅沢!!
*上質な白ワインのような味わい。原酒の強さはあまり感じられないですね。
*どんどん攻め込んでくる感じは、たとえて言うなら「30代前半の男性」かな。
*合わせるのはステーキとか大トロなんかがいいのじゃないでしょうか?

■雪鶴(ゆきつる) 大吟醸(新潟県・田原酒造)
 原料米/五百万石 精米歩合/45% 日本酒度/+4 酸度/1.2
 アルコール度数/15〜16度 価格720ml/¥2,100

*大吟なのに香りは控えめ。ほのかに香る麹の香りがとても上品ですね。
*味わいはキレの良い辛口、なめらかな甘さが心地よい。
*楚々としていながら、力強さを秘めている。例えて言うなら「20代前半の若い女性」


*料理はかんぱちの刺身、煮やっこ。濃すぎずしっかりした味があるものと合いそう。



■石見銀山(いわみぎんざん) 大吟醸(島根県・一宮酒造)
 原料米/山田錦 精米歩合/40% 日本酒度/+3 酸度/1.3
 アルコール度数/17〜18度 価格720ml/¥2,541

*香りは華やかというよりシック。落ち着いた古都を思わせる上質な香りです。
*口に含むと米の旨味が豊かに広がっていく。この意外性が新鮮ですね。
*料理は何でも合いそう。腕をふるって一品作ってみたくなるお酒。

<番外品>
■亀甲花菱(きっこうはなびし) 大吟醸(埼玉県・清水酒造)
 原料米/山田錦 精米歩合/40% 日本酒度/+5 酸度/1.6
 アルコール度数/17〜18度 価格500ml/¥2,100

*香り華やかで、もぎたてのフルーツのような味わいです。
*本生タイプなので、非常にやわらかい口当たり。
*食事なしでもいけちゃう食前酒タイプ。

以上。

大吟醸でも香り抑えめな味吟醸タイプもあって面白いですね。

試飲コメントを参考にして、皆さんもいろいろ試してください。

さて、お次は新規取り扱い〜八百新酒造<雁木>のご紹介です。

八百新酒造の蔵は400石ほどの規模。

典型的な手造り蔵で、ちょうどいい広さでしょうか?

これまで原田英雄杜氏(76歳)率いる熊毛杜氏の一団で酒造りを行っていました

が、数年前から蔵人の高齢化に伴って、徐々に後継者の杉本章義杜氏に移譲、

現在は小林蔵元、杉本杜氏の酒造体制ができあがっています。

山口県にはこの熊毛杜氏と大津杜氏の2つの流れがありますが、熊毛は年々

その数を減らして、原田杜氏はその技を継承する最後の杜氏でもありました。

周防灘に浮かぶ祝島の出身者が中心で、漁師兼業の集団です。

5代目蔵元:小林氏曰く(カッコ内)

「杉本杜氏は祝島より、東の広島湾の柱島出身ですが、原田杜氏の下で18年間

みっちり修行しているので、技術は熊毛杜氏ともいえます。」

この蔵の地元での銘柄は「錦乃誉」ですが、県外向けは大半が「雁木」となります。

「発売したのが10年ほど前で、首都圏で販売したのが最初でした」

現在、400石のうち3分の1が「雁木」の販売数量となります。

最近は山口県内の酒販店との取引も増え、順調に推移しているようです。

酒銘「雁木」の由来は、船着場にある階段の桟橋を言うらしいです。

すぐそばの錦川にもこの雁木があり、「かつてはこの錦川の上流から原料米を

運んで、この船着場を利用したんですね」

新潟県の人にこの雁木の意味を問うと家の軒から庇を長く張り出し、下を通路

としたものを言います。

雪深い国の知恵なのですが、地方によって意味合いが変わってくるのが面白い

ですね。

造りは12月10日から酒母に使われる麹米用の米洗いがスタートします。

正月4日間は仕込作業のみ休みをとり、1月中旬に初しぼり。

仕込みはそのまま続けられ、3月15日にこしき倒し、4月10日皆造を予定して

います。

小林蔵元、杉本杜氏、社員2名、アルバイト1〜2名、それに原田杜氏が顧問に

なっての酒造り体制です。

創業は1891年。本家の八百屋新三郎の養子となって分家独立。

小林蔵元で5代目となります。社名の八百新はこの創業者に由来します。

「私には兄がいるのですが、蔵を継ぐ気がない。自分もあいまいな状態にして

いたのだが、父があぶない、という知らせをもらっていたし、父の弟が社長を

やっていて、酒造りに対する情熱があまりなかったと思います。酒造りはそんな

もんでいいのか。けっこう、悶々としていました。そんな時に父が亡くなり、叔父も

2ヶ月後に亡くなって、あれっと思ったら誰もいない状態で、何となしに蔵を継いだ

次第です。でもこれからは気合を入れて純米酒を造っていかないと蔵の存続は

ない、と思っていました。いっときは在庫が貯まって、造りをやめようと思った年も

ありました。1年でも造りを休んだら終わり、という気があったので、無理してでも

仕込みを立てた年もありました。今はけっこう、軌道に乗ってきたと思っています」

「それとうちの特長は三段仕込みをきちんとやっていること。通常は初添えから

留添えまで1本のタンクで仕込みますが、うちは初添えは小さなタンクで枝桶に

仕込み、酵母を充分に躍らせて、仲添えの前に汲み替えます。重労働だが、量と

釣り合った器が微生物の環境に最もいいと思っているからなんです。仕込みは

すべて1t以下の仕込みです。」

途切れがちな話し方なのですが、中小蔵が抱える悩みを乗り切ってきた小林蔵元

乃気概はこちら側によく伝わってくる。

早大文学部を卒業後、劇団をつくって3年ほど公演やら舞台づくり、ジャズバレエ

をやっていた、というユニークな経歴をもちます。

「実はもっとゆっくり時間を取れればと思っていたのですが、これから仕込水を

汲みにいかなければならないんです」

錦川を上流に向かって片道50km、中国山地の山腹からタンクローリーで仕込水

を運んでいるのだそうです。

「僕も一緒に行きます」トラックの助手席に乗せてもらって、1時間以上もかかる

本郷村へ羅観山系の湧水を汲みに行きました。湧水を飲んでみると軟水では

あるが味がキリリと締まっていて、クセはまったくと言っていいほどありません。

「今日は僕の役目は1回で済みますが、仕込水が大量に必要な時は1日4往復

することもあります」

蔵に戻ってからお酒を各種試飲しました。

以前飲んだのは、純米無濾過1.8L¥2,330でしたが、こうして飲み比べてみると

純米吟醸無濾過生原酒1.8L¥3,000が一番のオススメです。

原酒ながら、アルコール度は16.5度しかありません。飲み応えもありますが、

量的にもスイスイいけそうな味わいでもあります。

それと無濾過系でない純吟1.8L¥2,850もいけます。香りは少し控え目になり

ますが、前者よりさらに飲みやすくなっていて、料理を前にしたら随分と進んで

しまうだろうなあと思いました。

マニアの間で近頃話題の酒である八百新酒造<雁木>を皆さんも是非応援

してください。

最後に「しぼりたて」情報です。

■亀甲花菱 豊醇旨口純米生原酒 1.8L ¥2,650 720ml ¥1,300
 地元若水を使用、若干濃厚な味わいとなっていますが、酸度が高いため
 後味は残らず、自然な米の甘さを感じられます。

以上。

長々とした文章となりましたが、皆さん良いお年をお迎え下さい。

それでは、また。

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